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アジア太平洋地域の症例コンテストにて、当院院長の症例が受賞症例に選出されました

このたび、ストローマン社が開催した
「Emdogain Case Contest APAC Region」において、当院院長・芳賀 剛が提出した症例が、アジア太平洋地域の受賞症例の一つとして選出されました。
本コンテストは、歯周組織再生療法に用いられる材料「エムドゲイン」を使用した臨床症例を対象に、アジア太平洋地域の歯科医師から症例を募り、その診断、治療計画、手術手技、臨床結果などを評価するものです。
今回は、韓国、タイ、オーストラリア、フィリピン、マレーシア、台湾、日本など、アジア太平洋地域のさまざまな国から受賞症例が選出されました。
その一人として当院院長の症例を評価していただけたことを、大変光栄に感じております。
歯周組織再生療法とは
歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨や歯根膜などの組織が徐々に失われていきます。
一般的な歯周病治療では、炎症を取り除き、病気の進行を抑えることが重要な目的となります。一方、歯周組織再生療法では、一定の条件を満たした症例に対して、失われた歯周組織の再生を目指します。
エムドゲインは、その歯周組織再生療法に使用される材料の一つです。
ただし、エムドゲインを使用すれば、すべての症例で同じような結果が得られるわけではありません。
歯周病によって失われた骨の形態、歯の位置、歯肉の厚み、隣接する歯との関係、噛み合わせ、患者さんの清掃状態、手術時の切開や縫合、術後の管理など、多くの要素を総合的に判断する必要があります。
そのため、材料の選択だけではなく、正確な診査・診断と治療計画、繊細な手術手技が非常に重要になります。
一本でも多く、ご自身の歯を残すために
歯周病が進行し、「抜歯が必要」と説明された歯であっても、すべての歯が必ず抜歯になるわけではありません。
適切な診査・診断を行い、歯周基本治療、歯周外科治療、歯周組織再生療法などを組み合わせることで、歯を保存できる可能性が残されている場合があります。
一方で、無理に歯を残すことが、必ずしも患者さんにとって良い結果につながるとは限りません。
長期的な安定が期待できない歯を無理に保存することで、周囲の骨がさらに失われたり、隣の歯や噛み合わせに悪影響を及ぼしたりすることもあります。
当院では、単に「抜くか、残すか」だけで判断するのではなく、
* その歯を残すことにどのような意義があるのか
* 長期的に安定する可能性があるのか
* 周囲の歯や噛み合わせに悪影響がないか
* 患者さんが適切に管理できる状態か
* 将来的な治療の選択肢を狭めないか
といった点まで考慮しながら、治療方針を決定しています。
今回の受賞は、当院がこれまで取り組んできた歯周病治療や歯周組織再生療法の一症例を、国や地域を越えた場で評価していただけたものと受け止めています。
歯を残す治療と、インプラント治療の両方に取り組んでいます
当院では、歯周組織再生療法をはじめとする「歯を残す治療」だけでなく、インプラント治療にも力を入れています。
歯を保存できる可能性がある場合には、できる限りご自身の歯を残すための治療をご提案します。
一方で、保存が難しい歯を無理に残すことが、長期的には患者さんの負担を増やしてしまう場合もあります。そのような場合には、適切なタイミングで抜歯を行い、インプラント治療を含めた次の治療方法を検討することも大切です。
インプラント治療では、インプラントを埋入する技術だけでなく、周囲の骨や歯肉の状態、残っている歯の歯周病、噛み合わせ、清掃性まで含めた総合的な診断が必要です。
歯周病が十分に管理されていない状態でインプラント治療を行っても、長期的に安定した結果を得ることは困難です。
当院では、歯周病治療、歯周組織再生療法、骨造成、歯肉の形成、インプラント治療、治療後のメインテナンスまで、一貫した考え方のもとで治療を行っています。
歯を残す技術と、失った歯を補うインプラント治療の両方に取り組んでいるからこそ、特定の治療に偏らず、患者さんにとってより適した選択肢をご提案できると考えています。
歯を失ったままになっている方、入れ歯が合わずにお困りの方、インプラント治療に不安を感じている方にも、現在のお口の状態を詳しく確認したうえで、治療方法をご説明いたします。
当院が大切にしていること
当院では、院長だけが高度な治療を行うのではなく、医院全体で診療の質を高めることを大切にしています。
歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付スタッフがそれぞれの立場から患者さんを支え、治療後も長く安定した状態を維持できるよう、チームで診療に取り組んでいます。
歯周組織再生療法やインプラント治療は、手術だけで完結するものではありません。
治療前の歯周基本治療、患者さんご自身による毎日のブラッシング、歯科衛生士による専門的なクリーニング、治療後の継続的なメインテナンスがあって初めて、良好な結果につながります。
今回の症例も、患者さんのご理解とご協力、そして日頃から診療を支えてくれているスタッフの力があって得られた結果です。
この場を借りて、心より感謝申し上げます。
学び続ける歯科医院であるために
歯科医療は日々進歩しています。
過去には抜歯と判断されていた歯が、現在では治療によって残せることもあります。また、インプラント治療においても、より安全で長期的に安定した結果を得るための知識や技術が進歩しています。
一方で、新しい治療であれば何でも良いわけではありません。
医学的根拠、治療による負担、長期的な予後、患者さんのご希望を総合的に考え、必要な治療を適切に選択することが重要です。
当院では、国内外の学会や研修会への参加、学術論文の執筆、大学や他施設との共同研究、院内での症例検討を通じて、知識と技術の向上に努めています。
今回の受賞も一つの到達点ではありますが、これで十分だとは考えていません。
これからも、一人ひとりの患者さんにより良い治療を提供できるよう、診療の質を高めてまいります。
歯周病治療・インプラント治療を学びたい
歯科医師、歯科衛生士の方へ
当院では、歯周基本治療から歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、治療後のメインテナンスまで、一連の治療を体系的に実践しています。
治療の結果だけを見るのではなく、
- なぜこの歯を残すのか
- なぜ抜歯を選択するのか
- なぜこの切開や縫合方法を選ぶのか
- なぜこの再生材料を使用するのか
- どのような条件で再生が期待できるのか
- どの位置にインプラントを埋入するのか
- 治療後にどのように管理するのか
という臨床判断の過程を大切にしています。
高度な治療は、特殊な手術技術だけで成り立つものではありません。
正確な診査、丁寧な基本治療、患者さんとの信頼関係、スタッフ間の連携、そして日々の地道な振り返りの積み重ねによって成立します。
当院は、歯周病治療や歯周外科、インプラント治療を本格的に学びたい歯科医師、歯周治療やメインテナンスに深く関わりたい歯科衛生士が、臨床を通じて成長できる環境づくりにも力を入れています。
最後に
今回、アジア太平洋地域の症例コンテストにおいて受賞症例に選出されたことは、当院にとって大変名誉な出来事です。
しかし、私たちが最も大切にしているのは、賞を受けることそのものではありません。
患者さんがご自身の歯で食事を楽しみ、安心して笑い、長く健康な状態を維持できることです。
そして、歯を失った場合にも、インプラント治療を含めた適切な治療によって、再びしっかり噛める状態を取り戻していただくことです。
今回の評価を励みに、これからも歯を残す治療とインプラント治療の両方を高い水準で提供し、一本一本の歯、一人ひとりの患者さんと真摯に向き合ってまいります。
今後とも、学研都市歯科・矯正歯科をよろしくお願いいたします。
監修者情報
院長 芳賀 剛(はが たけし)
九州歯科大学卒業後、2008年に開院。歯科医師として16年以上にわたり、北九州市若松区で地域の患者さんのお口の健康を支え続けています。「生涯、自分の歯で過ごす」をテーマに、科学的根拠に基づいた予防歯科を実践。日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医をはじめ複数の専門資格を持ち、歯周病・インプラントを中心に幅広い分野で高い専門性を発揮しています。
主な資格・所属
- 日本歯科専門医機構認定 歯周病専門医
- 日本歯周病学会 指導医
- 日本口腔インプラント学会 専門医