予防歯科

診療の流れ

標準的な予防型歯科医院とは

従来型と予防型歯科医院の違い

従来型の痛いときだけ歯科医院にいくパターン

痛くなったら歯科医院に行き、治療する。この繰り返しでは、いずれ歯を失ってしまうことをご存知でしたか?大切なのは歯を失う原因(むし歯と歯周病)をどう防ぐのかがポイントになります。

痛い時にだけ歯科医院に通って削って詰めてを繰り返しているといずれ歯を失う結果になります

従来型の歯科治療

従来型の痛いときだけ歯科医院にいくパターンの治療
予防型の定期的にメインテナンスのために歯科医院にいくパターン

予防型歯科医院とは、初期のリスク評価から個々の患者さんに合わせた予防プログラムの立案、最小侵襲治療などを行い、定期的なメインテナンスに至るまでの診療を行っている歯科医院のことです。

定期的にメインテナンスのために歯科医院に通っていれば80歳になっても自分の歯で生活することが可能になります

予防型の歯科治療の流れ

予防型の歯科治療の流れ

MTM(メディカルトリートメントモデル)について

メディカルトリートメントモデルとは、日本語に訳すと「医科治療モデル」となります。

歯科医院に行くときって、どんな時でしょうか?

痛くてたまらない時?
穴が開いてしまったから?
歯石でも取ってもらおうかな?

などの理由でしょうか?内科や外科(医科)に行くと、まず検査をして病気の原因を調べると思います。歯科でもそうしましょう!という当たり前の事なのですが、現実歯科では、原因を探る事をあまりせずに削って埋めての繰り返しが行われ、その結果、年を取ると多くの歯を失っているのが現状です。

メディカルトリートメントモデルの実際としては、現状を把握し、リスクアセスメント(虫歯や歯周病になるリスクをコントロールする)を行い、症状を軽減させ、メンテナンスによって再発の予防と獲得した健康の維持を行う事です。結果的に、生涯自分の歯で食事し、おしゃべりし、微笑む事につながっていくのです。主役はあなた自身です。我々歯科医師、歯科衛生士、コ•デンタルスタッフはあなたのサポーターです。歯を削るためだけに歯科医院を利用するのではなく、歯を守るためにともに協力して行きましょう!

検査 患者さんのお口の状態を診断する為に4つの検査を行います

エックス線検査

虫歯や歯周病の程度や進行具合などをくわしく調べることができます。

まだ症状がでていなかったり、目では見えにくい場所の虫歯や歯周病なども、レントゲンを撮ることで、検査することができます。

口の中を詳しく知るために全ての歯のレントゲン写真を撮らせていただくことがあります。

お口全体の写真撮影

お口の中は自分ではなかなか見えにくいものですね。お口の全体の写真を撮ることで、ご自分のお口の中をはっきり見ることができ、お口の状態をよりよく知ることができます。

また、治療前後の変化もよりはっきり見ることができます。

歯周病の検査

歯周病になっているところは、歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)が深くなっています。そのポケットを浅くしていくことが、治療の第一歩です。まずは、歯周病の検査として、一本一本の歯と歯ぐきの間に検査器具を入れて、歯ぐきが歯から剥がれていないかを(歯周ポケットの測定)診査します。歯周病の診断に必須の検査です。

サリバテスト(サリバとは唾液のことです)

虫歯や歯周病は、1つではなくいくつかの原因が重なり合って起こる生活習慣病です。人それぞれその原因は異なっていますので、その原因を明らかにし、その原因を一つ一つを減らしていくことが予防につながっていきます。サリバテストとは、唾液検査のことで、虫歯や歯周病の原因のひとつである唾液(つば)の状態を調べます。

応急処置 痛み等の主訴の改善を行います。

痛みがある時は、まず最初に痛みを取り除きます。

痛みがひどい時は、その旨を受付にお伝えください。

※症状によっては一度で痛みが引かないため、処置が2回以上かかかることもあります。

検査結果説明 あなたの口腔内をご説明し、今後の治療計画を相談します。

歯科衛生士から、上記の4つの検査結果を見ていただきながら、現在のお口の中の状況と、虫歯や歯周病の予防について詳しくご説明します。

一言で、”虫歯になりやすい”、”歯周病になりやすい”と言っても、ひとりひとりその原因は異なります。虫歯も歯周病も、感染症であると同時に、生活習慣病だからです。

”サリバテスト”の結果などから、おひとりおひとりのライフスタイルやご希望に合わせて今後どのような”治療”や”予防”が必要かを一緒に考えていきましょう。

歯周病にかかっている方は、まず歯周病を治すために、歯茎(歯周ポケット)をきれいにする処置を始めていかなければいけませんね。虫歯になっている方は、虫歯の治療や、虫歯の予防を始めていきましょう。